私は町の小さな中小企業で働いていましたが、ある日突然、大手の外資系の会社に買収されるという知らせがありました。こんな街の小さな製造業である会社が大手の外資に買収されるなんて信じられませんでした。海外で何社も買収している会社だったので、きっと高度なシステムやオペレーションを持っているのだろうと思いました。そして、そんな仕組みに合わせられなければリストラされてしまうのではないかと不安になりました。しかし、海外の工場を視察したときに、自分たちがやってきた取り組みの方がレベルが高く、システム面でも自分たちで構築してきたもののほうがはるかに優れていることに気づきました。一方で周りの中小企業を見ても、古いシステムに頼り、生産性が低くなっている会社が多くあることも分かって来ました。大きな会社は買収を通してますます大きくなっていくなかで、このままでは、日本という国が世界から遅れをとってしまうのではないかと危機感を持ちました。自分たちが培ってきたノウハウで、中小企業でも世界で戦えるように支援したいという思いから、仲間とともに会社を設立しました。