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分析業界のシステム事情について


 私が長年働いてきた環境分析業界というのは、紙文化の象徴とういうべき業界かもしれない。なんせ、最終納品物が紙切れ1枚という業界である。この紙1枚の内容を出すために、無数の人・分析機器が動いているのだが、内情を知らない客からすると、なぜこんなに紙切れ1枚が高いのか?と思われるのが当たり前である(私も最初はその内の一人だった)。さてこの業界におけるITシステムの事情をブログに挙げていく。

 長年と冒頭に書かせてもらったが、業界一筋何十年という人達がいるなかで、若輩者の部類ではある。元々は異なった業種で仕事をしていたが、会社がM&Aされ、そのグループ会社に転籍、そのグループ会社が環境分析業界だった。主体的に飛び込んだ業界ではなかったため、全くの事前の知識無しからのスタートであった。だからこそ業界に対する物の見方・考えたが通常の業界人よりも異なっているようではある。

 まず最初に驚いたのが、ここまでアナログな作業が横行しているということにカルチャーショックを受けたところから話は始まる。